西湖伝説


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西湖伝説は、西湖周辺や杭州地域に歴代に伝わる様々な民話の総称であり、西湖や杭州に関連する口伝承の民間文学である。


歴代の文学者は西湖の民話を利用して改編と創作を行い、多くの人に知られた作品を形成した。不完全な統計によると、現存する西湖伝説は約六百三十余りある。


西湖伝説は「名山、名水、名人」を主な特徴とし、白蛇伝説、梁祝伝説、済公伝説、蘇東坡伝説、岳飛伝説、于謙伝説などを代表とする。西湖伝説の採録、編集、出版はかつて全国民間文学に大きな影響を与え、地方民間文学事業の発展を牽引した。


『玉の球』


西湖は空から落ちてきた玉という伝説がある。


天の川の両側には龍と鳳凰がそれぞれ住んで、ある日、彼らは仙島できらきら光る玉を見つけ、龍は爪、鳳凰はくちばしで、長い時間をかけて玉の球に磨き上げた。王母はそれを知ってとても欲しがって、使用人を派遣して、龍と鳳凰が寝ている間に玉の球を盗んだ。その後、龍と鳳凰は非常に憤慨し、王母に玉の球を求め、争いの中で玉の球が天宮から落ち、この世で湖になった。龍と鳳凰は玉の球を惜しんで、湖のほとりの2つの山になった。


これが今日の西湖、玉皇山と鳳凰山の由来である。


『石の香炉』


伝説によると、工匠である魯班は自分の妹を連れて杭州に小さな店を経営していた。当時西湖には黒い魚の妖怪が杭州に災いして、妖怪は魯班の妹を気に入って、彼女を妻にしたいと思った。杭州を救うため、妹は妖怪に約束したふりをして、兄に巨大な石の香炉を作って嫁入りさせた。


香炉が完成した、妹は妖怪をだまして香炉を巣に連れて行き、途中で香炉が逆さまになり、妖怪を下敷きにして人々の苦難はついに終わった。その香炉は底の3本の足だけが水面に露出し、後に今の「三潭印月」となった。