中国大運河


2014年6月22日、中国大運河は『世界遺産リスト』に入られた。


中国大運河は2500年も歴史を持ち、春秋時代より部分的には開削されて、北京、天津、河北、山東、江蘇、浙江を経て、全長約1794キロ、世界でもっとも歴史が古く、流れが長い人工運河である。中国大運河は古代中国が創造した偉大なプロジェクトであり、今も生きている重要な文化遺産である。


京杭大運河の杭州部分は、北は余杭の塘栖古鎮から始まり、南は銭塘江で終わり、全長約39キロメートルである。余杭、拱墅、下城、江干の4つの轄区を貫いている。2002年から、杭州市政府は運河の総合整備と保護開発プロジェクトを実施しはじめ、水質、景観、橋、道路、古い街並み、古い建物などについて、全面的にレベルアップを行ってくる。現在、運河沿いには、すでに秀麗な景観が見られ、歴史街区、博物館、お寺、遺跡などの観光資源が点在している。


中国大運河は杭州観光の「金の名刺」であり、江南水郷文化の代表的な目的地でもある。大運河は豊かで優雅な杭州を養い、ここの歴史と生活の変化を乗せている。徒歩でも、游船でも、自転車でも、たたの休憩でも、運河の風情溢れる風景をいっぱい味わうことができる。


中国大運河は杭州で「流れている中華文明、レジャーの天国の絵」を呈している。大運河を通じて外国人は「中国」を感じで、中国人は「杭州」を感じで、杭州人は「ファッション」を感じる。


中国大運河は人類史上の水利運輸の超大規模の工事の傑作で、ばらばらに分布する異なる歴史的時期の運河を統一した人工河川に創造的に連結した。中国大運河はその世に類を見ない時間と空間のスパンで、人類の知恵、決意と勇気を明らかにした。中国大運河は農業文明の人類の想像できない創造力の例証であり、世界水利水運プロジェクト史上の偉大な創造成果である。


中国大運河は中国の歴史上消えた漕運の発展と衰退を記録して、明らかに古代の政治的要素に影響されて、政治と経済の変化に伴う異なる漕運要求を実証した。漕運は運河沿いの都市の形成と発展に深刻な影響を与えて、漕運も運河沿いの商業貿易を促進して、これらは中国の大運河関連遺産に見られる。


中国大運河は世界で最も長く使用され、空間のスパンが広い運河で、世界中の「重大な科学技術的価値を持つ運河」とされ、世界運河工学の歴史上のにおけるマイルストーンとなっている。中国大運河が位置する地域の自然地理状況は非常に複雑で、建設中に多くの現地に適した工事案が生まれ、完全な技術となった。中国大運河は東方文明の特徴を持つ工事技術体系を体現し、人工運河の長い歴史と巨大な影響力を示し、工業革命前の土木工事の傑出した成績を代表している。


中国大運河は中国古来の大一統の思想と観念の証で、古代農業の巨大な生命線として、国家統合の形成と強固に重要な役割を果たした。中国大運河は沿線の風習や伝統、生活様式の形成を通じて、人々に深い感情的なつながりを生み、共通に認められた「母の川」となった。