2019年7月6日、アゼルバイジャン共和国の首都バクーで行われた第43回世界遺産大会で、杭州の良渚古城遺跡が「世界遺産リスト」に登録された。
5000年前に、一つの城がここで誕生し、繁栄しつつあった。時間の流れに、眠っていたこの古城は、ようやく、1936年に施昕更氏より初めて発見された。それは、5000年以上前の中国の偉大なる紀元前稲作文明の成果を代表し、傑出した都市文明の代表する「良渚文明」である。この杭州市余杭区良渚鎮にある「良渚古城遺跡」は、五千年前の物語を世界に語っている。
良渚古城遺跡は中国文明起源期の最高の稲作農業を代表して、その後5千年の中国文明の発展に深い影響を与えた。良渚古城遺跡は人類史上の代表的な先史時代の大型集落跡である。
良渚古城遺跡は世界文化遺産の価値基準に符合。基準(iii):良渚古城は揚子江下流の太湖を囲む地区の地域性初期国家の権力と信仰の中心である。揚子江下流地域で初めて発見された新石器時代の都市遺跡として、稲作農業を経済の基礎とし、社会分化と統一信仰システムが存在した。中国の新石器晩期から青銅時代初期までの文化、社会、政治などの面での発展は無上の実証資料を提供した。
基準(iv):良渚文明は小規模な新石器時代の社会から大型総合政治単位への移行段階で、地固め遺跡、都市計画、墓地等級の違い、社会等級……遺跡は人類史上の初歩的な都市化を随所に体現して、5千年前の中国文明の偉大な成果を代表している。