杭州歴史街区 | 柏山陳

リリース時間:2025-04-16 12:06:16

バス停柏山陳で下車すると、歴史の趣を感じさせる建築群がすぐに目に入る。


これは有名な「陳家墙門群」で、その規模は非常に大きい。かつては敷地面積が5,000平方メートル以上もあった。白い壁、黒い瓦、木の柱など、典型的な民国時代の建築様式だ。


陳家墙門群は、陳氏四兄弟の住宅群から成り立っている。その中の最も東側に建つ一軒は、有名な銀行家・陳朵如氏の所有物で、前後3軒・2つの庭からなり、敷地面積は800平方メートルを超えている。


陳朵如氏の父親である陳子祥氏は商才に長け、かつて乾余銭荘、乾泰米行、乾元電廠、搾油工場などを経営し、豊富な資産を築いた。そのため、これほど大規模な陳家墙門群を建てることができたのだ。


陳朵如氏は1888年生まれで、若い頃に日本へ留学した。浙江銀行上海支店で副経理をつとめていた時、「積立定期預金」という新しい貯蓄方法を導入した。これは「毎月1元預金して、15年後に元利合計504.62元を受け取れる」という貯蓄法で、多くの小口資金を集めることに成功した。


また陳朵如氏は、強い民族意識を持つ愛国者でもあった。解放後、真っ先に故郷・柏山陳の田畑と家屋の権利書を政府に納めた。1961年8月、上海で病死した。


その後、この百年以上の歴史を持つ建物は修復され、現在は愛国主義教育の拠点として活用されている。