浙江省博物館の所蔵品:吴越の鍍金純銀阿育王塔、五代十国時代


五代十国吴越国鎏金纯银阿育王塔_副本.jpg


土台、塔身、山花蕉葉、相輪などの部分からなり、それぞれの部分は銀たたきて成形したものである。


土台は四角形で、各側には壸門、小さな仏像で装飾される。


塔身は四角形で、各側にはジャータカ(薩埵王子、尸毘王、須提羅、月光王)が彫られた。塔体の外見は鍍金されており、四隅にはそれぞれ鳥の形の装飾があり、最上階には忍冬と獣面が用いられた。塔身の透かし彫りから中の金の容器が見え、、釈迦の舎利がその中にあったと伝えられ、ただし塔身は開いていないため容器の詳細は不明。


山花蕉葉は相輪の下の部分で、表と裏では絵柄が違う。表は仏の生涯を反映した16枚の図案、裏は仏の異なる姿のイメージ。


相輪は棒、宝輪、宝珠、宝瓶などの部品から構成され、底には12輪の蓮、宝輪には数種類の模様がある。