むかしむかし、天上に住んでいた龍と鳳は仙島で玉を見つけ、少しずつそれを磨いてきらきらと輝く明珠にした。そして明珠の光に照らされた場所は、すべて美しくにぎやかになった。
それを知った王母は、兵士を派遣して明珠を奪い、明珠は争いの中で人の世に落ちて澄みきった西湖になった。龍と鳳も西湖のほとりに来て、それぞれ玉皇山と鳳凰山の姿で西湖を守っている。
浙江省無形文化遺産館を見学すると、この西湖に関するがわかる。今になっても、杭州には「明珠のような西湖が天から降ってきて、龍と鳳が銭塘に舞い降りた」という古い歌謡が伝わっている。
良渚文明龍頭紋玉腕輪、龍翔橋、黄龍洞、龍井村、富陽龍門古鎮、蕭山河上龍灯盛会、建徳寿昌龍舞……杭州の豊かな土地では、「龍」の含有量が高い。
杭州には龍に関する要素があるか知っているか。
60年に一度の甲辰龍年を迎えるにあたり、杭州市文化広電観光局が主催し、杭州市文化観光普及センター・杭州市富陽区文化広電観光体育局・都市速報が引き受ける2024「宋」福杭州年イベントが間もなく開催される。
主催者側はすべての市民と観光客を招待し、最初の付属イベント「杭城尋龍Citywalk計画」に参加しよう。街を博物館とし、徐々に大通りや路地に入り込み、龍に関する人文・地理・民俗を探し、杭州に関する龍年を探る。
1、杭州で最初に出現した「龍」はどこか
「龍は中国伝統文化の重要な象徴の一つであり、中華民族の龍への崇拝は歴史が古く、豊かな派生を持っています。古代において、龍は至高の皇権を表し、天気を司る神でもあり、穏やかな気候、国の繁栄、人民の幸福を意味していました」。浙江省博物館の副研究員・石超は図文を通じて龍に関する文化を紹介した。
龍は十二支の中で唯一実在しない生物だが、中国人にとって龍は様々な素晴らしい祝福を意味している。雑多な古書から龍の正体を見分けるのが難しく、論証を絶えず推測するしかなく、多くの仮説が生まれた。
その中の有名な言い方は、学者の聞一多が『伏羲考』の中で提出した「融合説」である。龍というトーテムは、大昔の各部族が長期的な融合の中で誕生したもので、各部族のトーテムの一部を含む特殊な存在である。そのため龍にはライオンの頭、牛の角、ワニの口、亀の首、蛇の身、魚の鱗・背中・尾、虎の掌、鷹の爪など異なる動物がいるという特徴がある。
中国で発見された最初の龍に関する文化財は、河南省濮陽市の6400年以上前の西水坡遺跡から出土し、墓主の両側には龍と虎の模様がそれぞれドブガイの殻で配置された。最古の龍形玉器は「紅山文明の代表」と呼ばれる紅山C形龍である。
では、杭州で最初に出現した「龍」はどこか。
霊隠寺の天王殿の両側にそれぞれ経幢(経文を刻んだ柱状建五)があり、台座の龍のレリーフは今でもはっきりと見え、完全に保存されている。これは杭州に現存する「最高齢」で実物の龍のイメージの一つかもしれない。
経幢は呉越国の国王によって北宋の開宝2年(969年)に建てられ、もともと奉先寺(銭氏一族の寺)にあったが、景祐2年(1035年)に霊隠寺の住職により現在地に移築された。経幢は宋に併合される前の呉越国の最後の憂うつさと決意を目撃した。
2、雨乞いのメッセンジャー・拱宸橋の守り神・宮殿の頑丈な棟
歴史上、呉越国は72年しか存在しなかったが、杭州に独特の気質を打ち立て、雷峰塔、六和塔、保俶塔などの名所を残し、「人間天国」という美称を生み出した。街の隅に隠されたさまざまな龍の要素も、昔の輝かしい文化を語っている。
浙江省博物館には黄金で作られた小さな龍が陳列されており、気高い姿が印象的である。
1950年代、西湖のスラッジ整備工事で呉越国時代の金龍と銀簡が出土し、「投龍」のメッセンジャーとして博物館に適切に残されている。
「投龍」とは、古代の祈りの一つで、帝王が雨乞いなどの願いを銀で作られた筒に鋳刻し、黄金で作られた龍(銀や銅の龍もある)と一緒に川や湖に投入、龍が願いを神に届けることを意味していた。
西湖は昔銭塘湖と呼ばれ、当時の人々は湖に龍が住んでいると思っていた。唐には嘉沢龍王廟が建てられ、毎年春と秋に儀式が行われ、唐宋以降、干ばつに遭うたびに「投龍」が行われいた。
浙江省博物館の釈迦金メッキ銅像は呉越国時代の文化財であり、雷峰塔で出土した最大の仏像でもある。仏像の台座に彫られた龍は生き生きとしている。
極めて巨大な神話大系と広範な民間信仰を持っている龍は、祖先のこの世界に対する認識と審美を体現している。たとえば、二十八宿の一つの亢金龍(亢宿)、「四神」の中で東方を代表する青龍、龍模様の陶磁器は明・清に最も盛んな器物であった。また、龍生九子(龍が生んだ九匹の子)という伝説は広く伝えられ、建物や日用品に吉祥を象徴する奇獣として登場することが多い。
拱宸橋の橋脚には蚣蝮の像があり、伝説では蚣蝮は龍の子で、水が大好きであるため、守り神として橋に安置される。含暉亭で出土した贔屓は長寿、瑞祥を象徴し、石碑の土台によく使われる。徳寿宮の大殿の棟の螭吻は龍の9番目の子で、装飾と屋根の補強の役割を果たす。
最近は鰲魚の形をした提灯を買うのに夢中になっている若者が多い。この龍頭魚身のイメージは宋の彫刻によく見られ、トップを独走することを象徴する。
3、一緒に「杭城尋龍Citywalk計画」に参加
杭州では、龍に関連する要素を知っているか。2024「宋」福杭州年イベントの重要な一部として、「杭城尋龍Citywalk計画」はすべての市民と観光客を招待する。オンラインのコメントで龍に関する人文・地理・民俗、杭州に関する龍年をシェア。
募集終了後、杭州市文化広電観光局はその中から30以上の「龍」テーマ体験を選択、手描きでオンライン絵巻「杭州尋龍記」を制作する。その際、スマートフォンでインタラクションに参加できる。
「龍」テーマCitywalk体験スポットもその中から選ぶ。これらの体験スポットをめぐり、1月下旬のスタートセレモニーで10のCitywalkコースを発表、龍の物語を新しい形で人々の生活に持ち込み、春節には家族や友人と「杭州の龍探しの旅」を行う。
このほか、「1+6+X」プレートを発売、計264のイベントと83の特色ある商品。その中には春節インタラクティブ、シリーズの特恵、無形遺産フェア、巡回灯会、芸術展、祈り、徒歩などのイベントが含まれ、お楽しみに。
4、参加方法
期間:1月16日24:00まで
参加方法:
1. QRコードを読み込み、「橙柿互动」APPをダウンロード。トップページの下のナビゲーションバーで「橙友圈」をクリック、「旅行-出去玩」プレートをアクセス。
2.ハッシュタグ#杭州寻龙记#、画像・文字・動画(短い説明を添付してください)で杭州で見た龍に関する要素をシェア。観光地、地名、文化財、グルメ、演目、無形遺産、行事などの内容でもOK。
賞品の設定:
主催者側は投稿の質といいねの数に基づいて、当選者15人を選出し、新年お茶セットをを1人1つプレゼントする。