枝頭巷の建築で街の記憶に夢中


中英西日【07.31-08.04】枝头巷,建筑群“邂逅”城市记忆_副本.jpg


街にとって、古い路地は大きな木のようなもので、地元の歴史はすべてこれらの「枝と葉」の中に隠されている。


杭州は歴史に満ちた都市で、路地裏の随所に見られる白壁、黒瓦、古い建物が杭州の「記憶貯蓄庫」である。これらの市街地の「隠れた隅」は日常の暖かさを体現しているだけでなく、過去の記憶、文化、そして一代また一代の杭州市民の一生を担っている。外の大通りは車が行き交い、高層ビルが立ち並んでいるが、路地裏の静謐で純粋な雰囲気は意外だ。枝頭巷がその1つである。


枝頭巷は繁華街の中心部にあり、隣のにぎやかな解放路とは異なり、ここは静かで別の街のようだ。特筆すべきは枝頭巷13号で、杭州市初の歴史的建物保護リストに登録された古い別荘である。元の家主は裘子南で、嵊州出身の豪商だったため、この別荘は「裘宅」とも呼ばれていた。


これは煉瓦で建てられた庭式別荘で、中国と西洋の建築スタイルを融合させ、全体が精緻で、規模が大きく、特徴が明らかである。屋根は伝統的な中国建築様式で、壁には生き生きとした彫刻があり、東側の回廊の手すりには透かし彫りの鉄装飾が施され、小さな中庭の天井のガラス製である。


1930年代初期、枝頭巷一帯は富裕層の居住区で、さまざまな豪邸が広がっていたが、規模や精緻さは裘宅には遠く及ばなかった。伝統的なビジネスを営む商人として、裘子南はどのようにしてこの驚くべき別荘を建てたのだろうか。


関連史料によると、裘子南は当時浙江省の省長だった張載陽と姻戚だった。張載陽が主導して、延安路と仁和路の交差点、芝採斎の向こうに遊技場を建て、裘子南はこの機会に別荘を建てた。


長い年月を経て、別荘はまだらになったが、それぞれの精緻な細部には元家主の心がけが反映されている。どの古い建物も消すことのできない歴史で、これらの建物を守ることは街の「根」と「魂」を守ることである。片隅に隠された歴史と記憶に向かい、それに込められた精神を伝承していく。