西泠印社は、中国浙江省の杭州市の西湖にある孤山の麓に位置している篆刻を中心とする学術団体である。
西泠印社は清代末期の光緒30年に創立され、中国で歴史もっとも古い学術団体である。国外から行っても、西泠印社はもっとも早く成立した金石学および印について研究し、書画を創作する民間団体である。西泠印社は丁仁、王禔、葉銘、呉隠ら4人の浙江省出身の篆刻家たちより創立し始めた。1913年に開かれた成立大会により正式に結社され、「西泠印社」と命名された。その中から初代社長として、有名な篆刻家であった呉昌碩が推戴された。多くの社員が集まれ、そのうち名篆刻家、書画家、収集家、考古学者などが含まれている。そのため、印社の名が日々広がりつつある。
今日、西泠印社は社員が約380人も集まって、彼らは、中国30近くの省、香港、マカオ、台湾、更に日本、韓国、シンガポールまで、分散している。
西泠印社は西湖の景勝地の孤山の西麓に位置し、国家重点文物保護単位とされている。社内は、明と清の時代の建物や遺跡が多く見られる。園林は精緻優雅で、人文と自然景色がよく融合られ、拱門、柏堂、石刻壁、観楽楼、華厳経塔などは見どころである。
中国印学博物館は西泠橋の東側にあり、西泠印社より建てられた中国初の収集、文物展示、学術交流を一体にする印学専門の博物館であリ、中国唯一の専門的な印学博物館である。正面玄関に「天下第一印」と言われた印鑑の館標記が置いてある。歴代璽印室、彖刻芸術室と書画室を分けて、実物を持って中国印鑑と印学の形成と発展の歴史を展示し、展示物は千余りに達する。
2006年、西泠印社は『中国初の国家レベルの無形文化遺産代表リスト』に入られた。2009年、西泠印社より申請した「中国篆刻芸術」は『人類非物質文化遺産代表作』に入選された。西泠印社は名如く「天下第一社团」と世界中に名を誇られている。