2022年アジア競技大会のトーチのデザインは「薪火」と命名され、5千年の歴史を持つ良渚文化にインスピレーションを受けた。外観は荘重で、立派で、奥深い意味があり、聖火ランナーたちのリレーを通じて、中国のユニークなアイデア、中国の創造の力を世界に発信する。
トーチの高さは730mm、重さ1200グラム。底部は文明の進化を象徴する浙江省の8大河川ををべーすにする。本体は絶妙な良渚文化のスパイラルパターンから作られてき、指紋に似ている。頂部は良渚文明の代表的な出土物である玉琮を参照物として、聖火を運ぶ部分は「琮」の最初の甲骨文字に由来し、「光が内部を循環する」ことを意味する。トーチの曲線は柔らかく優美で、スポーツの力感と凝集力からほとばしる。
「薪火」は、中国文明が代々受け継がれていることを意味している。トーチのデザインは中華文化への敬意と伝承であり、真実的で、立体的で、全面的な古代中国・現代中国・未来中国を世界に示し、中国文明をより輝かせる。
「薪火」は、各国選手の団結と融和を表している。トーチの表面には複数の溝があり、上に伸び、上に集まる。各国と地域の選手が杭州に集まってスポーツの盛会に参加することを象徴し、今回のアジア大会の「Heart to Heart, @Future」というテーマスローガンに呼応している。
「薪火」は、浙江省の知能製造業の魅力を示している。繰り返し論証・最適化を経て、技術、材料、生産、輸送などの技術的ボトルネックを相次いで突破した。原材料はブロックチェーン技術、トレーサビリティメカニズムを利用して、真実性を確保した。トーチの金属部分は先進的な成形技術を採用し、表面は前後してレーザー精密彫刻と陽極酸化の2つの技術を経験した。握りは、再生材料で作られ、環境にやさしく手軽に持ちやすいというメリットがある。聖火をつける燃料も安全・CO2排出量削減・信頼性の高いバイオマスガスで加熱を行う。
このプロジェクトは中国美術学院工業設計研究院院長の王昀教授が設計指導を担当した。中国美術学院の教師の包天欽氏、陳赟佳氏、谷叢氏はチームを率いて1年近くにわたり、論証を繰り返し修正した後、共同で創作した。
情報源:2022年アジア競技大会組織委員会