杭州市の富陽区は黄公望の最も有名な作品『富春山居図』を現実に持ち込んで、水墨画のような美しい景色が至る所に広がっている。広々とした富春江がさざ波を立てて、両岸の山々は連綿と青々としている。富陽区では、山を越えることなくその魅力を感じることができ、富陽区で暮らしたこそ、富陽区の生活のすばらしさを感じる。
観光客が少なく、景色が美しく、そして楽しみがある
東梓関村、この絵のような江南の小さな村は、建築界の「オスカー」と呼ばれる最高審査賞を一挙に受賞したことがある。
「東梓関村にも約100世帯の住民がいる。でも、その田舎の住民たちはお互いをよく知っているようだ。」中国近代の小説家、郁達夫はかつて作品の中でこの村を描いた。70年が過ぎ、この川と山に面した小さな集落はもっと美しい姿をして、素朴な雰囲気は変わらない。
村の周りは山々と川、黒い瓦で覆われた白い民家が立ち並び、現代の美学と古い歴史が共存している。東梓関村に来た人は、ここの素晴らしさを深く味わうことができる。
龍門古鎮に何か特別なところがあるとすれば、生まれながらの「仁義」だろう。龍門古鎮は三国時代の呉の皇帝、孫権の故郷、村人の90%以上が孫氏家族の末裔だという。古めかしい庭は村の用水路に隣接して、この時代の移り変わりに静かに向き合っている。
民家は昔の姿を保って、古鎮に点在している。龍門渓が貫流して、村人たちは龍門渓に面して住んで、桃源郷もそうかもしれない。
夏の涼しさは富陽区にある
每年の夏になると、富陽区の龍鱗ダムは大人气な観光地になる。ダムは湖源大橋の下流に位置して、上部を玉石で舗装して、13段の堰が積層されて、遠くから見るとまるで天使の羽。
流れ落ちる水の流れは無数の波しぶきをかき立て、跳ね上がった水滴が落ちて、澄んだ音がした。川の水量が十分にあるとき、ダムの水しぶきは震えのうろこのようで、そのため「龍鱗ダム」と名付けられた。風は湿った涼しい空気を持って、毛先を軽くなでて、暑さも消えた。
富春桃源に着くと、桃の花は見えないが、美しい「逍遥岩嶺湖」がある。筏に乗って湖をゆっくりと進み、まるで世界の仙境にいるかのように美しい景色を満喫する。山水の美しい景色のほか、「ジャングルの霧」ガラス滑り台、富春雲梯などの楽しいアトラクションもある。
旬の料理、舌の先に良い味を残しておく
富陽区の風景は極めて有名で、当地の料理も少しも見劣りしない。
杭州料理はあっさりした味、繊細な調理法が特徴、だが永昌臭豆腐はその異端だ。蒸し物、揚げ物……臭豆腐の調理法はいろいろあり、匂いはちょっと不愉快であるが、独特な味は忘れられない。地元の人にとって、これが故郷の味である。臭豆腐への思いは、故郷への思いのようなもので、どんなに遠く離れていても切れない郷愁だ。また、永昌臭豆腐も杭州市の無形文化遺産に登録された。
东塢山ゆばは富陽区の伝統的な大豆の加工食品の一つ。セミの羽のように薄くて軽い东塢山ゆばの色が白くてきれいで、品質が素晴らしい。水の中では煮溶けしないし、味もおいしいし、大衆に人気の食材である。
素焼鵝はもともとゆばが作っていた精進料理、今はもう全国に広がっている。富陽区の素焼鵝は黄金色で、食感は柔らかく、食べさせられて止まらない。「乾炸響鈴」とは杭州を代表する有名料理の一つ、ゆばを巻いて適当な大きさに切り、そして黄金色になるまで揚揚げる。食感はきわめてパリパリして、一口噛むたびに口の中がカチカチと音がすることから「乾炸響鈴」と名付けられた。