初めて黄公望隠居地に行くと、観光地スポットの優雅な地名に惹かれ、もちろん、その景色も名実ともに、帰るのを忘れるほど美しい。

一、白鶴潭

黄公望記念館の前には白鶴潭があり、水が澄んで、高いところから見下ろすと、まるで美玉が山を彩るようだ。時々、水面は霧に包まれ、その光景は幻想的である。

二、廟塢竹径

廟塢竹径の景色はその名の通り、青々とした竹林が見渡せず、狭い小道が中を通っている。落ち葉を踏んだり、風が竹林を吹き抜けたりして、耳元でサラサラと音がする。また、沿道には満開の花、澄んだ渓流があり、時々鳥の鳴き声が聞こえて、本当に気持ちがいい。

廟塢竹径の竹林は中国林業科学研究院亜熱帯林業研究所の竹科学研究基地に属して、全国70品種以上の竹を集めており、形態が異なり、特色がある。調査によると、この地域の植物種は全部で317種に達し、そのうち国家重点保護樹種は29種。

廟塢竹径は四季を通じて美しい。春と夏の変わり目、タケノコが芽生え、秋と冬には、黄色の落ち葉と青々とした竹のコントラストが強い。ゆっくりと竹林の奥に進むにつれて、ますます仙境に足を踏み入れたような気がする。

三、憩心谷

憩心谷という地名は実にすばらしい。ここは植生が茂っていて、空気がよくて、景色がきれいで、このような環境にいると確かに心がゆっくり休める。

山間や渓谷を歩いて、澄んだ空気を吸っていると、古代文学作品の中にいるような光景といえる。歩き疲れたらあずまややベンチを探してひと休み、風の音や渓流の音を聞いていると、疲れがすぐに消える。

途中、美しい風景を満喫し、周囲は落ち着いた静かさで、純粋な自然の美しさを存分に感じる。

四、小洞天

小洞天は黄公望隠居地の最奥部で、廟山塢から歩いてきて、ここまで視界が開ける。ここには黄公望の居間、会客室、画室南楼などの建物が建てられて、周りの景色とよく合う。心を静めて、この一帯に秘められた魅力をよく感じて、昔黄公望がここに隠居した理由がはっきりした。