古い街で杭州だけの記憶を感じる


大井巷:呉山のふもとの静かなところ

呉山のふもとの大井巷にぎやかな清河坊に隣接しているが、全く異なる静かさだ。大井巷には古い井戸「銭塘第一井」があることから名付けられた。


銭塘第一井の旧称は寒泉、呉山井、「呉山一の泉」と誉められ、浙江省級文物保護単位である。銭塘第一井には5つの井戸があり、井戸側が六角形、南北に「古天井」という文字が縦に刻まれた。銭塘第一井は呉越国の水利建設を裏付ける重要な証明物、杭州に現存する最も古い井戸の一つである。


大井巷は長くなく、103棟の家が山に沿って建てられ、中には長い歴史を持つ民家もある。路地のいくつかの小道は呉山、城隍山に通じる。杭州最も古い路地の一つとして、百年前、胡慶余堂、張小泉、保大参号などの老舗が大井巷で経営していた。ここを通り抜けると、白い壁から漂う漢方薬の香りも嗅ぐことができるようだ。


小河直街:京杭大運河沿いの生活

小河直街は京杭大運河、小川、余杭塘河の交差点に位置し、路面はスレート舗装され、両側には完全に保存された古い民家。入り組んだ家には多くのフジツルが生え、これらの植物も多くの年月を過ごし、依然として特に茂っている。

ここの住民は、代々ここに暮らしている「旧杭州人」がほとんどだ。橋のたもとに立って運河を眺めると、大きな貨物船が行き交うのをよく見かける。目の前のすべては変わらないようだ。


今の古い街は新しい活力を得た。手作り工房、中古店、カフェ……さまざまな新しい店が目の前を明るくして、新しい歴史が書かれている。


廟前街:魅力的な親近感

西湖区三墩鎮の廟前街には時間の物語が隠されていて、街に溢れる温かな生活の雰囲気が魅力的である。


ここには60年経営している写真館があり、半世紀経っても洗礼レンズがはっきりしている。入り口の左側にある「流行は過ぎ去りやすく、スタイルは永遠に残る」「クラシックなものが再び流行する」というスローガンはなかなか哲理がある。唯一無二のレトロなスタイルで、このベテランは若い世代に認められた。


また、理容所を改造したカフェも一風変わっている。古い壁、14インチ白黒テレビ、昔ながらの椅子、ここでコーヒーを飲んで、思わず「あとでどんな髪型にしようかな」と思っう。


留下老街:800年以上の歴史を持つ文化財

留下老街全体には、留下大通り、茶市街、安楽街などが含まれている。水郷の美しい風景だけでなく、忠義橋、盈春橋、慶春橋、留亭、申明亭などの古めかしい建物も多い。


その中で、南宋に建てられた忠義橋はまだ全国の重点文物保護単位で、杭州唯一の宋代橋梁の原物であり、杭州に現存する最古のシングルアーチの石造りのアーチ橋である。橋は長い石材で敷かれ、アーチ形の石材を橋のアーチに積み上げ、両側それぞれ13段の段差、800年以上経っても橋全体はしっかりしている。