厳州蝦灯は元の末期、明の初期に発祥し、今から600年以上の歴史がある。地元の先人たちが野生のエビの形や水中を泳ぐ姿を模倣して、この独特の蝦灯を作り出した。
竹と木で厳州蝦灯の「骨組み」を作り、表面は薄い紙で覆われ、下部は木製のハンドルを押す。大きな厳州蝦灯は2人の男性が操作し、小さいものは1人の女性が操作する。公演のたびに、大きさの異なる厳州蝦灯が登場し、互いに協力し合い、人々に愛され、代々受け継がれてきる。
まっすぐに振り回し、地面に近づけて振り回し、エビの跳ねを模した振り回し、エビの争いを模した振り回し、水に飛び出すエビを模した振り回し……厳州蝦灯の振り方も豊富である。振り回す動作が伸びやかで、豪放な感じがして、勢いと力に満ちている。また、エビのじゃれや活発さなどを表現した柔らかい振り回しもある。
演奏のリズムに合わせて、出演者は厳州蝦灯を振り回し、にぎやかになり、代々の手芸の職人の知恵が随所に現れている。