数え切れない古い話が杭州に点在し、勝手に路地に入ってみると、異なる歴史がわかるかもしれない。普通に見える金剛寺巷には長い歴史があり、これは地理的座標だけでなく、貴重な文化の宝でもある。
金剛寺巷の歴史は五代時期にさかのぼるが、当時ここは金剛寺の寺として知られており、路地は金剛寺路地とも呼ばれた。宋には金剛寺巷は繁華街となり、毎年のお祭りなどのイベントは数え切れないほどの仏教信者や観光客を魅了していた。中華人民共和国成立後、金剛寺巷は保護・修繕され、その地名も踏襲され、再び活気を取り戻した。
南宋の古書『夢粱録』によると、金剛寺は五柳巷の近くにあるはずだった。このことから推測すると、当時の金剛寺巷もこの一帯にあった。現在の金剛寺巷は杭州紅星劇場のそばに位置し、東は江城路865号、西は建国南路。ここには歴史、文化、伝統的な芸術、現代の暮らすが集中しており、活力と魅力に満ちている。特に、宋の詩人・陸遊、清の画家・呉昌碩などの有名な文化人が訪れたことがある。
古い文化の雰囲気、美しい庭、路地を歩いていると伝統と現代の織り交ぜを感じる。また、ここでは毎月お祭り、戯曲公演、工芸品の展示などが行われ、古代のように人々の目を引いている。ここは理想的なライフスタイルの交差点、歴史と現代の精髄である。