南屏塔


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塔は中国古代建築における重要なタイプである。仏教では、塔はかつて釈迦の舎利や高僧の骨骸を供養するための専用建築物だった。仏教の伝播と発展に伴い、塔は次第に仏教の象徴となった。仏教が中国に伝来すると、塔は中国伝統的な建築様式と融合し、寺の付属建築から、実用性と宗教性を兼ね備えた専門的な建築様式に変化し、形も元の低い建築物から登れる高層建築物に変わりった。


南屏塔は杭州市臨安区昌化鎮の南屏山公園に位置し、塔は山にちなんで名付けられ、塔の上で町全体を見渡す。南屏塔は北宋の熙寧年間(西暦1068年~1077年)に建てられ、清の康熙六年(西暦1667年)の秋に落雷で崩落し、康熙十六年(西暦1677年)に再建された。


南屏塔は36.36メートル、煉瓦と木で作られ、土台、塔身、塔頂からなり、7層の六角塔である。土台は須弥座式で、1層から3層は北宋に建てられた部分、4層から7層は清に再建された部分である。底面の内部は高さ10.68メートル、幅3.25メートル、二重の組物を備え、天井はドーム。塔の各階には仏壇、木の床と階段が設けられ、相輪の構造は覆鉢、宝珠、宝輪、竜車、宝珠、宝瓶。巨大な塔の外周には木造ベランダも建てられた。構造の変化は内部空間を拡大し、塔の剛性も強化した。


朝日と夕焼けが、歴史に満ちた昌化鎮を守っている。南屏塔は現在、地元で最も有名なランドマークとなった。